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MILANO‘S REVIEW

MILANO‘S REVIEW

『和泉 桂』作品

■和泉 桂■



■清澗寺シリーズ
遠野さんの貴族シリーズも有名ですが
私的には、それ以上に面白かったです。

こちらも没落しかけ華族(伯爵家)の三兄弟のお話なのですが
父親がメチャクチャで、男の情人(今度のCDでは遊佐さんの役だ~)の他にもイロイロ連れ込んでばっかりで、家業を省みないせいで、大変なのですよ。

(この父親、仕事もせずに、毎日、離れで、赤い長じゅばんで生活しています。笑)


シリーズ1 この罪深き夜に

真面目な長男が、家を守ろうと思いつつも、幼馴染の反体制運動家と、同級生の憲兵の間で悩んでいます。
この長男、『中尉』設定で、軍服萌えな方にはたまらないでしょう。

この話はもうすぐCDになるらしくて、
その真面目な長男が千葉さん
幼馴染みな『アカ』に置鮎さん
メチャクチャ色っぽい父親に神谷浩志さん
淫乱設定な次男に野島健児さん
天然な三男に福山さんというキャスティングが
続編の存在を期待させてくれます。早く出ろ~~!!!


シリーズ2 夜ごと蜜は滴りて
淫乱(と思われている)次男が、国会議員秘書をするうちに同僚の深沢の感じのよさに心打たれ、自分の家の仕事を手伝ってもらうようになるんですが、実は彼は超やり手な、裏ガワ真っ黒のエロエロ人間だったという設定。(好きデショ~~~vvこういうの??)

もちろん、このイジワルな深沢
メガネです。


シリーズ3 せつなさは恋の媚薬
天然な三男のお話
偶然出会ったキレイな外国人と、
最初はすれ違いの連続で切なさのジャブ。
そのうち、彼とは家同士が敵対している

(と言っても相手の家がやっぱりアノ淫乱な父親を恨んでいる。笑)←もー何が起こってもあきらめられている父親があっぱれです。

のがわかってさらに切なさのストレートパンチで、とってもカワイソウです。なのでどうなるのか気になって、上下2段のとってもみっしりした本なのに一気読みしてしまいました。

最後に載っている 深沢×和貴の濃いショートも美味です。

魔性の父親は一応妻帯したけど、子供等はどうするんだ!血が途絶えるぞと心配しつつも、
3人3様な恋愛模様を楽しめ、(次もあるぞ~)
時代のホコリ臭い薫りやら、ドラマチックさなど、(もちろん○ロ○ロも含めて)色々堪能できる美味しい作品です。

皆様もやっぱり3兄弟の妹になってみたいと思うかも。

(御参考日記:)
シリーズ4 罪の褥も濡れる夜(小説リンクス4,6月号)
その1
その2
その3
単行本読んでの日記


■プライスシリーズ(ホワイトハート)
デパート物です。

主人公の尚哉は、言ってみれば東武グループのような企業グループの第4子
長男はホテルグループへ
長女は電鉄会社へ
やっぱりよくできて美形な次男はデパート銀座店の既にバイヤー
という設定。

この末っ子は、『どこへ行っても何をしても良い』と言われ
(可愛がられてはいる)
次兄が実は行きたくなかったのではないかと思うデパートの新宿店へ、身分を隠して勤める事になるのでした。

挿し絵も高久さんで、私好みなのが購入の理由です。


シリーズ1 ふらちな恋のプライス
東都デパート新宿店の内定をもらっている尚哉は、現在アルバイトとして見習い中。
彼が働く地下食品売り場のコーナーに顔を見せた桐生に
作業の手際の悪さを指摘され、苦手意識を持ちます。

桐生は、次兄、怜史の友人で、有能な会計士。
怜史の頼みで、新宿店の営業改善に乗り込んできた人材なのでした。

恐いはずの桐生ですが、尚也が落ち込んでいるときには案外優しくなぐさめてくれたり、
ときにはイジワルになって、キスをしかけて来たりするので
尚也はどんどん彼が気になるのです。

しかし、桐生はどうやら、自分の兄の怜史を愛しているらしいと
悩む尚也。

リーマン物と兄弟がライバルという王道ですけど
やっぱりこういう風に、仕事の内容が詳しく書かれているのは好きです。
ただ、尚也は充分カワイイのですけど、この桐生ってヤツが(メガネではあるものの)、
この時点では、いまひとつ私の萌えにヒットしないのが残念かもです



シリーズ2 内緒のキスのプライス
相変わらず兄にコンプレックスを持っている尚也
そのせいで、桐生との仲を、兄の怜史にどうしても打ち明けられずにいます。

そんな尚也に桐生もひっかかりを感じ、
しかも尚也が年末仕事で忙しいモノだから
少々余裕を失っているところがイイカンジです。
1冊目よりもこっちの桐生が好きv

尚也の方も、まかされたフェアの企画のことや
兄に打ち明けるか否かで悩んでいる他に
桐生の元彼女が、新宿店のディスプレイをすることになって現れ
しかも彼のマンションで見かけたことにショックを受け
かなり切ないですね。(それがいいんだけど)

この『桐生の元彼女』の千賀子さん。
BL読者には受け入れにくいかもしれませんが
高久先生のイラストが、マニッシュにパンツスーツ+仕事がしやすいようなスニーカーなのですよ。なのでかなり救われています。

尚也がショックを受けた時の、兄の対応もステキです。
この、美貌のお兄さん、どうやら従兄と仲が悪いらしいのですが
そっちはそっちでアダルト話として読めるかもしれない・・と、期待している私です。


シリーズ3 溺れる愛のプライス
今回は、同僚の谷崎という好青年が尚也に接近し、ぐるぐるする桐生が
とてもかわいい1冊でした。(1冊目では好みでないとか言いつつ、結局このキャラ、気に入ってます)

ついでに、最先端の仕事をしている元同僚にもいらだちを感じ
ついつい尚也にイジワルになってしまう桐生。
実は自分から好きになったのが始めてて、
尚也を甘やかしすぎてるんじゃないかと恐くなったりしているカワイサです。

今回、尚也は、とっても美味しいオリーブ農園と取引をしようとがんばっていて
けなげにも、それがかなうまで桐生と会わない(冷たくされたし)
と決めていたのですけど、最後は彼にも協力してもらって、
仕事も恋も、上手く行ったのでした。

今回も、他人には高飛車だけど、尚也には甘い、美人で仕事のデキルお兄さん
怜史が、いいトコで協力してあげてます。
作者に愛されているキャラなのでしょう。

次の本は、この怜史の話になりそうなので、楽しみです。
デパートの経営再建もまだまだ進んでないし
桐生の任期も、あと1年以上あるので
まだまだ続きそうです。


■レッスン・シリーズ(ホワイトハート)
こちらはホテル業界のシリーズ
キャラは、

親は既にないけど、暖かい下宿の人々に愛されている真紘
彼があこがれているホテル、『ラドリック』の、宿泊部門マネージャーの久我
そして、時々来るVIP客で、久我とも親しいらしい美しい麻生

です。ホワイトハートでは、プライスシリーズの前のシリーズになるのかな。

シリーズ全体を通して、味方なのか敵なのかよくわからない麻生なんですが
そんな『何でもあり』で節操のない彼が、
久我を(実は従兄です)気に入っているらしくて、
彼の苦難の時代にも手を差し伸べていながら
手を出していないというのが不思議でした。



シリーズ1 スゥイート・レッスン

真紘が、あこがれていたラドリック・ホテルに、契約社員として働き始める話。

面接の時に会った、麗しの王子、麻生(実はホテルチェーンの役員)は
真紘を気に入り、ホテルではなくて自分自身の側近にしようと
久我には『ホテルの面接は落としてくれ』と指示しますが
反対に興味をひかれた久我は、一存で真紘を採用します。

そして、貴族である麻生(ハーフ設定なので)に相応しくなるよう
立ち居振る舞いも、仕事も・・カラダも教育しようとするのでした。

最初は(恩があるので頭の上がらない)麻生の為に教育しようと思っていたのに
いつのまにかミイラ取りがミイラになっている久我です。

でも、状況が似ているところもあって、
読み込む前は、プライスシリーズとごちゃごちゃになってしまいました。

『有罪』『原罪』『贖罪』

☆建築家 饗庭蓮シリーズ☆
蘭閨館の慮囚


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